Matter and Form THREE徹底レビュー|低価格3Dスキャナー最上位クラスの高精度
- 大橋竜也
- 5 日前
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更新日:1 日前
低価格3Dスキャナー「Matter and Form THREE」が高精度で選ばれるワケ
はじめに:あなたの「低価格3Dスキャナー」選び、こんな悩みはありませんか?
「趣味や仕事で使える3Dスキャナーが欲しいけど、プロ仕様は高すぎる…」 「手頃な価格の製品はたくさんあるけど、性能や精度が心配…お金を無駄にしたくない」 「難しそう…パソコンのスペックも必要なんじゃないの?」
近年、ものづくり、アート、教育、小さなビジネスなど、様々な分野で3Dスキャナーの活用が進んでいます。市場には手頃な価格帯の製品が増えましたが、その性能は玉石混交。「安物買いの銭失いにならないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
高品質な3Dデータは、あなたのアイデアを実現するための最初のステップです。 せっかくスキャンしても、精度が低くディテールが潰れてしまったり、後処理に膨大な時間がかかってしまったりしては意味がありません。
そんな中、「低価格」という枠を超えた圧倒的な高精度と、驚くほどの手軽さで、多くのユーザーから支持を集めているデスクトップ型3Dスキャナーがあります。それが、カナダMatter and Form社が開発した**「Matter and Form THREE」**です。
この記事では、なぜMatter and Form THREEが低価格帯ながらプロレベルの性能を発揮し、多くのユーザーに選ばれているのか、その秘密を徹底的に解説します。あなたの3Dスキャナー選びの決定版となるはずです。ぜひ最後までお読みください。
Matter and Form THREEってどんな製品?基本情報

Matter and Form THREEは、対象物をターンテーブルに置いてスキャンするデスクトップ型の3Dスキャナーです。前モデルV2から飛躍的に進化し、特にスキャン精度と使いやすさにおいて、低価格帯の常識を覆す性能を実現しています。
Matter and Form THREE の主要スペック
項目 | 内容 |
測定方式 | DLP MEMSミラープロジェクターによるパターン投影方式 |
カメラ | デュアル 13MP Sony センサー |
Z精度 | 最大 0.033 mm(33 μm) |
最大スキャンサイズ(目安) | Ø 300 mm × H 300 mm |
カラースキャン | ChromaSpec™ テクノロジーによるフルカラー取得 |
ソフトウェア | オンボード Web UI(ウェブブラウザで動作)、API/SDK 提供 |
外形寸法 / 重量 | 340 × 350 × 230 mm / 5.5 kg |
参考価格(日本) | 290,400 円(税込) |
一般的なプロ向け高精度3Dスキャナーが数百万円から数千万円することを考えれば、30万円以下の価格は確かに「低価格帯」と言えます。その中で最大解像度±0.037mm、Z精度0.033mmというスペックは、同価格帯では他に類を見ないレベルです。
なぜ「低価格」なのに「圧倒的な高精度」?Matter and Form THREEが選ばれる秘密
では、具体的にMatter and Form THREEが他の低価格帯3Dスキャナーと比較して、どのように一歩リードしているのか?選ばれる4つの理由を深掘りします。
理由1:価格破壊レベルの「超高精度」な形状再現性
Matter and Form THREEの最大の魅力であり、最も評価されている点です。最大解像度±0.037mm、Z精度0.033mmという数値は、単なる数字以上の意味を持ちます。これは、まるで実物をそのままデジタルデータにしたかのような、驚くほど精密な3Dデータを取得できるということです。
フィギュアの細部も鮮明に: キャラクターの髪の毛一本、衣装のシワ、顔のわずかな凹凸まで、肉眼で見える細かなディテールをしっかりと捉えます。安価なスキャナーでありがちな「ディテールが潰れる」「エッジが丸くなる」といった問題を解消します。
小さな部品の計測や設計に: 工業部品や機械のパーツなど、正確な寸法が必要なオブジェクトのスキャンにも対応できるレベルです。リバースエンジニアリングの入口としても活用できます。
滑らかで破綻の少ないメッシュ: 高品質なデータは、後の3Dモデリングソフトでの編集や3Dプリンターでの出力もスムーズに行えます。
この高精度を実現しているのは、プロジェクターによる高解像度パターン投影と、ソニー製13Mピクセルデュアルカメラ、そして独自のオートフォーカス機能の組み合わせです。低価格帯でありながら、ハイエンド機に近い技術アプローチを採用している点が大きな強みです。

理由2:パソコンを選ばない!驚くほど手軽な「ウェブブラウザ」ソフトウェア
「3Dスキャナーを使うには、高いゲーミングPCが必要でしょ?」と思っていませんか? Matter and Form THREEは、その常識を覆します。
高スペックPCは一切不要: Matter and Form THREEは、スキャナー本体に高性能プロセッサを搭載しており、データの取り込みや基本的な処理を本体側で行います。そのため、ユーザーが用意するのはウェブブラウザが使える一般的なノートPCやタブレットだけでOK! Windows、Mac、さらにはLinuxでも動作します。
初期費用を大幅削減: 通常、快適な3Dスキャンには20万円〜30万円以上するグラフィックボード搭載PCが必要になることがほとんどです。Matter and Form THREEなら、その分の費用をスキャナー本体や、3Dプリンター、フィラメントなどの他の機材に回すことができます。
簡単なセットアップと操作: 箱から出して、ターンテーブルをキャリブレーションしたらすぐにスキャン開始できます。操作はウェブブラウザ上の分かりやすいインターフェースで行い、初めての方でも直感的に扱えます。もちろん日本語対応済みです。
この「PCを選ばない手軽さ」は、特に学校やレンタルスペースでの利用、複数のスタッフが共有して使用する場合、または予算を抑えたい個人ユーザーにとって、他の機種にはない大きなメリットです。

理由3:置くだけ安定!「ターンテーブル式」による効率的なスキャン
Matter and Form THREEは、オブジェクトを回転テーブルに置いてスキャンするターンテーブル方式を採用しています。この方式は、ハンドヘルド型にはない「安定性」と「効率」を提供します。
トラッキングロストの心配ゼロ: ハンドヘルド型スキャナーは、スキャン中にカメラが自分の位置を見失う「トラッキングロスト」が起きやすく、データが途切れたり失敗したりすることがあります。ターンテーブル式は、オブジェクトが一定の場所で回転するため、位置を見失う心配がありません。 安定したスキャンが可能です。
自動で最適なアングルを取得: ターンテーブルが自動的に回転し、スキャンに必要なあらゆる角度からデータを収集します。ユーザーが手動でオブジェクトを動かす必要がなく、ボタン一つで効率的にデータ取得が進みます。
常に再現性の高いスキャン結果: 光源やカメラの位置が固定されているため、外部環境の影響を受けにくく、いつスキャンしても同じ品質のデータが得られます。
特に、同じオブジェクトを複数回スキャンする場合や、安定した作業環境が求められるプロフェッショナルな用途において、ターンテーブル方式のメリットは大きいです。
理由4:リアルな質感まで再現!「フルカラー」テクスチャ取得
Matter and Form THREEは、形状情報だけでなく、オブジェクトが持つ**「色」や「模様」といったカラーテクスチャ**も高精細にスキャンします。独自のChromaSpec™テクノロジーにより、鮮やかで正確な色情報を取得可能です。
よりリアルな3Dデータ: オブジェクトの見た目をそのまま再現したデータは、デザインレビュー、デジタルアーカイブ、オンラインギャラリーでの展示などに最適です。
視覚的な情報伝達: 形状だけでなく色情報も加わることで、完成した3Dデータがより分かりやすく、魅力的になります。
単なる形状の記録だけでなく、「見た目の情報」も重要視する用途で威力を発揮します。

他の低価格帯3Dスキャナーとの比較:Matter and Form THREEの立ち位置
低価格帯の3Dスキャナーには、Matter and Form THREEのようなデスクトップ型(ターンテーブル式)の他に、ハンドヘルド型(手持ち式)の製品も数多く存在します。それぞれの方式に得意・不得意があります。
特徴 | Matter and Form THREE (デスクトップ/ターンテーブル式) | 一般的なハンドヘルド型 (低価格〜中価格帯) |
方式 | DLP MEMS構造化光 + ターンテーブル | Lidar, パターン投影、構造化光など |
価格 | 約29万円~(税込) | 10万円台後半~(業務利用可レベル) |
必須PCスペック | 一般的なノートPCやタブレットでOK(Webブラウザ動作) | グラフィックボード搭載の高性能ノートPCが必要(多くの場合20〜30万円以上) |
3D解像度(最大) | ±0.037mm | ±0.1mm以下が多い (機種による、高価な機種はさらに高精度) |
得意なもの | 小物〜中型のオブジェクト(特に精密なディテール、安定したスキャン) | 大型のオブジェクト、人物、部屋、壁など(広範囲スキャン) |
苦手なもの | 大型すぎるオブジェクト、動きのあるもの | 小型で細かいディテール、光沢・透明なもの、安定したスキャンには慣れが必要 |
操作性 | 置くだけで簡単、安定性が高い | 広範囲をスキャンしやすいが、トラッキング精度や手振れに影響されやすい |
汎用性(スキャンサイズ) | ターンテーブルに乗るサイズに制限あり | サイズの制限は少ないが、対象物の特性に影響される場合がある |
Matter and Form THREEは、価格帯で見ると一部のハンドヘルド型よりやや高価に感じるかもしれません。しかし、必須PCのコストを考慮すると、トータルコストでMatter and Form THREEの方が抑えられるケースが多いです。そして何より、小物や中型オブジェクトに対する「スキャン精度」と「安定性」は、同価格帯のハンドヘル
Matter and Form THREEは、価格帯で見るとハンドヘルド型よりやや高価な傾向にありますが、その分、小物や中型オブジェクトに対するスキャン精度と安定性では一歩リードしています。特に、品質重視で精密な3Dデータを求めている方にとって、この価格差は納得のいくものとなるでしょう。
Matter and Form THREEを導入する前に知っておきたいこと(デメリット)
素晴らしい性能を持つMatter and Form THREEですが、すべての用途に万能というわけではありません。考慮すべき点を正直にお伝えします。
スキャンできるサイズに制限: ターンテーブルに乗るサイズ(目安 Ø300mm × H300mm)が推奨となります。これより大きなオブジェクト(例: 家具全体、車など)や、建物内部などの広範囲をスキャンしたい場合は、ハンドヘルド型など別の方式が適しています。
特定オブジェクトのスキャン難易度: 他のスキャナーと同様に、光沢が強いもの、透明なもの(ガラス、クリアパーツなど)、非常に暗いまたは明るすぎるもの、毛足の長いものなどは、そのままではスキャンが難しい場合があります。これらの対象物をスキャンするには、スキャン用スプレーを塗布する、マーカーを貼るなどの補助的な対策が必要になります。
「超」低価格帯ではない: 数万円で購入できるエントリーレベルの製品と比較すると、価格は上がります。「とにかく安く始めたい」という場合は、予算オーバーになる可能性があります。
これらの制限を理解し、ご自身のスキャンしたい対象物や用途に合っているか検討することが重要です。
Matter and Form THREEはこんな人におすすめ!
これまでのメリット・デメリットを踏まえると、Matter and Form THREEは特に以下のような方におすすめです。
価格と性能のバランスを最重視する人: 「安すぎると精度が心配だけど、プロ仕様には手が出せない」という方に最適です。
フィギュア、プラモデル、アクセサリー、小さな部品など、小物や中型オブジェクトを「高精度」でスキャンしたい人: 細かいディテールを正確に捉えたい用途に抜群の性能を発揮します。
3Dスキャナーは初めて!設定や操作は簡単な方が良い人: 高スペックPC不要で、箱から出してすぐに使える手軽さは初心者にとって大きな安心材料です。
安定した環境で、高品質なデータを繰り返し取得したい人: ターンテーブル式ならではの安定性が、効率的でストレスのない作業を可能にします。
学校や教育機関での導入を検討している担当者: 複数人で共有しやすく、様々なPC環境に対応できるため、導入・運用コストを抑えられます。
ライトユースのプロフェッショナル: 高価なハイエンド機は必要ないが、趣味レベル以上の「しっかりした精度」が求められる場面で活躍します。
まとめ:Matter and Form THREEであなたの3Dスキャンを「プロ級」へ
低価格3Dスキャナー市場において、Matter and Form THREEは「価格帯を大きく超えた高精度」と「誰でもすぐに使える手軽さ」を両立させた、非常にユニークで魅力的な製品です。
スキャンサイズに上限がある、一部のオブジェクトは補助が必要といった制限はありますが、小物や中型オブジェクトの精密なスキャンをメインに考え、トータルコストとデータ品質のバランスを重視する方にとって、Matter and Form THREEは間違いなく最有力候補の一つとなるでしょう。
Matter and Form THREEは、あなたの3Dスキャン体験を「次のレベル」へと引き上げる可能性を秘めています。
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機種選定を間違えると、「思ったようにスキャンできない…」といった失敗につながることも少なくありません。後悔しないためにも、可能であれば実機を見て、専門スタッフに相談しながらスキャナーを選びましょう。
あなたの3Dスキャンを次のレベルに進めるために、Matter and Form THREEの導入を検討してみてはいかがでしょうか。この情報が、あなたの3Dスキャナー選びの一助となれば幸いです。