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3Dスキャナーのスペック表の見方:知っておくべき基本ポイント

更新日:4月7日

3Dスキャナースペック表徹底解説


3Dスキャナーは、製造業、建築、医療などさまざまな分野で活用される重要なツールです。しかし、製品選びの際に直面する「スペック表」をどう読み解くかが、最適な機器を選定する鍵となります。本記事では、3Dスキャナーのスペック表の基本的な見方と、各項目のポイントを詳しく解説します。

スペック上精度のいい3Dスキャンの

1. 3Dスキャナーのスペック表とは?


スペック表(仕様書)は、機器の性能、機能、動作条件などを数値や用語で示したものです。これにより、複数の製品間での比較が容易になり、用途に合わせた最適な選択が可能となります。



2. スペック表の主要な項目とその意味

以下、3Dスキャナーのスペック表に記載される主な項目と、その見方について解説します。


2.1 スキャンモード

  • 複数のモード搭載:多くの3Dスキャナーは、用途に応じた複数のスキャンモード(例:高速モード、精密モード、レーザーHDモードなど)を持っています。


    ポイント:用途に合わせてどのモードが最適かを確認し、作業内容(広範囲のスキャンか、細部の精密計測か)に応じた選択が重要です。

2.2 解像度(ポイント間隔)

  • 解像度の数値:数値が小さいほど、微細な部分まで詳細にスキャンできることを示します。具体的には取得された点群の点間距離を指すことが多いです。ただ、これは取得した点群に対して間に点を配置している場合もありますので実際のデータを確認しましょう。


    ポイント:基本的にはディティールが必要な場合は、最小解像度の数値が低い製品を選びましょう。ただし、可能であればデモ等でデータの確認を行うことが大切です。


2.3 スキャンスピード

  • スキャン速度(ポイント/秒):一定時間内に取得できるデータポイントの数を示しています。fpsの表記をされているところもありますが、これは一秒あたりのシャッター回数でスキャンしている回数です。


    ポイント:大量のデータを短時間で取得できる製品は、作業効率の向上に直結します。用途に応じた速度のバランスを確認しましょう。実際のスキャン速度はこのスキャン速度とトラッキング性能を加味したものが体感の3Dスキャンの速度とよべるでしょう。


2.4 精度・容積精度

  • 測定精度:一般的に「精度」や「容積精度」として記載され、細部の計測精度を示す指標です。現状VDI/ VDE2634を使用しているケースが多いかと思います。「精度」に関しては真値との誤差と表記を見かけますが、間違ってはいないですが、正しくもないです。要件に基づいた試験片をスキャンした結果でそれ以上でもそれ以下でもなく、スキャンしているもののサイズがそもそも異なるので元のスキャンしたもののサイズを公開していない以上単純比較も難しいかと思います。賛否はありますが、個人的にはハンディスキャナーに関してはあまりこの「精度」を気にする必要はないです。ハンディスキャナーを選ぶ際は「容積精度」を見たほうがまだ信用度は高いです。もしこの内容につきまして厳密に知りたい方はお問い合わせください。



    ポイント:製品の用途に合わせた機種選定の際に精度を確認する方も多いかと思います。ただ、精度が0.02mmなどとうたっていても繰り返しスキャンすると数値のばらつきが±0.5mmくらいばらつくなんてことも珍しくありません。本当に必要なのであれば、デモをしっかり行って用途に合っているか確認しましょう。


2.5 スキャン範囲

  • シングルスキャン範囲:一度にカバーできる範囲が記載されています。


    ポイント:対象物のサイズや形状に合わせ、十分なスキャン範囲が確保できるかを検討しましょう。


2.6 光源とレーザークラス

  • 光源の種類:赤外線、ブルーレーザー、VCSEL(垂直共振器面発光レーザー)など、採用される光源が異なります。

  • レーザークラス:安全性を示す基準で、クラス2などが一般的です。


    ポイント:光源の特性は、対象物の材質(反射性や黒色)に大きく影響するため、用途に合わせた仕様を選びましょう。


2.7 被写界深度とカメラ解像度

  • 被写界深度:スキャン対象までの最適距離の範囲を示します。

  • カメラ解像度:3Dスキャンの精度や解像度に加え、テクスチャ情報を取得するためのカメラ解像度も重要です。数値に反映されにくいポイントではありますが、スキャナーの価格に大きく反映されるポイントで3Dスキャナーの性能にも関わります。


    ポイント:使用環境や対象物の特性に応じた被写界深度と高解像度カメラの有無は、最終的なスキャンデータの質を左右します。


2.8 位置合わせ方式

  • 位置合わせ手法:複数のスキャンデータを統合する際に、マーカーや特徴点を用いた位置合わせが行われます。


    ポイント:精密な3Dモデル作成には、位置合わせ方式がどれだけ正確かが鍵となります。マーカー方式、グローバルマーカー、テクスチャ位置合わせなどの違いを理解しておきましょう。


2.9 屋外使用や特殊対象物への対応

  • アウトドアモード:屋外での使用に適した設定があるかどうか。

  • 黒/反射性対象物への対応



    対象物の表面特性に合わせたスキャンモードがある場合、記号や評価(例:△、〇、◎)で示されることがあります。


    ポイント:用途に応じ、特定の環境下でも安定して動作するかを確認することが大切です。


3. スペック表から最適な3Dスキャナーを選ぶためのヒント

  • 用途を明確にする:計測対象のサイズ、形状、精度要求など、具体的な用途を明確にしてからスペック表を読み解くと、重要な項目が見えてきます。

  • 複数の製品を比較する:スペック表に記載される数値や特徴は、製品ごとに異なるため、比較検討することで最適な機器を選ぶ助けになります。

  • 将来的なアップグレードやサポートも考慮する:初期性能だけでなく、ソフトウェアの更新やメンテナンス体制など、長期的な視点も重要です。


価格で選ぶなら

EinStar 3D スキャナー

15万円代という安価ながらも高性能な機種で中型、大型の3Dスキャンを得意とする。人体の3Dスキャン、参照モデリング、アート品の3Dスキャンなどに対応した一品


性能で選ぶなら


EinScan Libre

どんなものでも気軽にスキャンができる高性能3Dスキャナー。大型から小型まで用途に合わせて3Dスキャンができる。一部計測の短時間化にも使える。


精度で選ぶなら


FreeScan UE Pro2 ワイヤレス

ブルーライトレーザーによる高精度3Dスキャン。実際に傾向検査や摩耗を見るとなったらおすすめ。


4. まとめ

3Dスキャナーのスペック表は、製品の性能や機能を正しく理解するための重要な情報源です。解像度、スキャンスピード、精度、スキャン範囲、光源、位置合わせ方式など、各項目の意味を把握することで、用途に合った最適な製品選定が可能になります。この記事で紹介した基本ポイントを参考に、3Dスキャナーのスペック表をしっかりと読み解き、効率的で正確な計測環境の構築に役立ててください。



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