【2026年最新版】EinstarRockit「小型部品」と「大型バンパー」を実スキャン!スケールを問わない実力検証
- 大橋竜也

- 2 日前
- 読了時間: 5分

「小型の精密パーツも、車のバンパーのような大きなものも、1台でスキャンできたら……」
そんな現場の理想を体現するモデルとして、今注目を集めているのがEinstar Rockitです。3Dスキャナは通常、対象物のサイズによって「得意・不得意」が明確に分かれるもの。しかし、Einstar Rockitはその境界線を越えるポテンシャルを秘めています。
今回は、「小型金属クランプ」と「実物大フロントバンパー」という、スケールの異なる2つの対象物を実際にスキャンし、その実力を徹底検証しました。
EinstarRockitとは?なぜプロの現場で選ばれているのか?

近年、リバースエンジニアリングや自動車アフターパーツ、XR分野での3Dスキャナ導入が加速しています。その中でもEinstar Rockitが支持される理由は3つのポイントに集約されます。
コンパクトな筐体: 取り回しが良く、狭い場所や複雑な角度にも対応。
広いスキャンレンジ: 高解像度を維持しつつ、広範囲を一度に捉える。
万能な対応力: 小型から大型まで、ワイヤレスでコードの手間を最小限に。
低価格ながらも高精度なスキャンや高い汎用性から業務での使用に最適です。
項目 | Einstar Rockit |
光源(レーザー) | 38本(19+19 本)クロスブルーレーザー、7本の平行レーザー、IR VCSEL |
解像度(最高値) | 0.05 mm |
スキャン速度 | Laser HD:最大2,800,000 points/s IR Rapid:最大 4,800,000 points/s |
カメラ解像度 | 2MP × 2 + 5MP カラーカメラ |
主な用途 | 工業部品、リバースエンジニアリング、参照モデリング etc... |
はたしてEinStarRockitは「1台でどこまで現場のニーズに応えられるのか?」その答えを検証結果から紐解きます。
1. 【小型スキャン】Cクランプ(金属部品)の検証
まずは、精細さが求められる小型の金属部品をスキャンしました。

対象物の特徴
素材:金属製
形状:ネジ部、R(曲面)形状、細かな段差
サイズ:手のひらサイズだが、高い寸法精度が要求される
3Dスキャナーが苦手な光沢あり

スキャン結果のポイント
ネジ山の再現性: 潰れやすいネジ山のエッジも明確に取得。
質感の描写: 表面文字(刻印)も視認できるレベルで再現。
安定したメッシュ: 小型スキャンにありがちな「点群のバラつき」がなく、均一な密度を保持。
光沢も難なくスキャン:スプレーなしでも光沢のスキャンが可能。

2. 【大型スキャン】自動車フロントバンパーの検証
次は実際のサイズのフロントバンパーをスキャン

対象物の特徴
サイズ:1.5mを超える大型部品
形状:連続する複雑な曲面、グリルなどの複雑な形状
課題:位置合わせがズレやすく、ディティールも撮りにくい。
スキャン結果のポイント

圧倒的なトラッキング安定性高速スキャン可能: マーカー追従性能が高く、早く動かしてもロストが少なく、位置ズレが最小限。スキャンにかかった時間は2分13秒(点群データ取得まで)

形状の歪みなし: バンパー全体のプロポーションが正確で、うねりやヨレが発生しにくい。
細部のディテール: グリルや取付部といった複雑な形状も、破綻なくデータ化。

実務への活用メリット:実寸スキャンでも設計ベースとして使える精度でスキャンができるため、カスタムパーツの設計やリバースエンジニアリングに即戦力として投入可能です。
比較まとめ:小型・大型を1台でこなす圧倒的メリット
Einstar Rockitの最大の強みは、「用途別にスキャナを使い分けるコストと時間を削減できる」点にあります。
評価項目 | 小型部品(クランプ等) | 大型部品(バンパー等) |
解像度 | ◎ 細部までシャープに取得 | ○ 実用十分な精度 |
トラッキング | 安定 | 非常に安定 |
メッシュ品質 | 均一で滑らか | 歪みが少なく高精度 |
実務適性 | 試作・部品検査 | 自動車外装・XRアセット |
購入前最大の注意点:PCスペックを必ずチェック

Einstar Rockitは、スキャン性能が高い分、PCへの要求スペックも低くありません。購入前にここを見落とすと、
ソフトが起動しない
スキャン中にフリーズする
メッシュ生成が極端に遅い
ソフトが処理落ちする
といったトラブルにつながります。
最低限チェックすべきPCスペック項目
項目 | PCスペックの目安 | 注意点 |
CPU | Ryzen 7 5800/ Core™ i7-13700Hクラス以上 | 世代が古いと性能不足 |
GPU | NVIDIA RTX3060以上(VRAM 6GB以上推奨) | 内蔵GPUは不可 |
メモリ | 32GB以上(64GBできればほしい) | 大型スキャン、高解像度スキャン(解像度0.2mm以下)では特に重要 |
必ず購入前に上記スペックを満たしているかを確認しましょう。満たしていない場合はPCの購入もセットで必要となります。現状はPC価格の高騰もあり、こちらをすべて満たすPCは30万~50万円程度のモデルとなります。そのため、予算をすべてスキャナーに費やさず、必ず事前にPCの予算も頭に入れて購入しましょう。
PCスペック要らずで動作する3Dスキャナー
Matter and Form THREE
ウェブブラウザで操作可能な3Dスキャナー。メッシュ処理を本体側で行うのでPCスペックは不要。

MAF THREEは小サイズに特化しているため、30cm以下のスキャンに最適。
文字のディティールやネジ山のエッジもRockit以上に再現できるものの、大型スキャンには不向き

結論:スペックを満たすPCがある or PCを買う予算があるならEinstar Rockitは大型、小型の両方に対応した強力な選択肢
今回の検証から、Einstar Rockitは「小型部品での精細さ」と「大型部品での安定性」を高い次元で両立していることが証明されました。
3Dスキャナを初めて導入するが、汎用性を重視したい
リバースエンジニアリングの精度に妥協したくない
自動車アフターパーツやXRコンテンツ制作の効率を上げたい
このようなニーズを持つ方にとって、Einstar Rockitは実務の幅を劇的に広げる「現実的かつ強力な選択肢」と言えるでしょう。

一方で必要スペックを満たすPCがないとせっかくの3Dスキャナーも動作させることができません。
Seed3Dではお持ちのPCで動作可能かのご質問から最適な3Dスキャナー、ソフトウェアの選択まで幅広くご質問を受け付けております。
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