Geomagic Wrap for 3DMakerpro徹底比較!EssentialとLiteの機能・価格の違いは?
- 大橋竜也

- 2025年11月20日
- 読了時間: 5分
更新日:1月21日
1. Geomagic Wrapとは?3Dスキャンデータを修正する最強ツール
Geomagic Wrapは、Oqton(旧3D Systems)が開発した、3Dスキャンデータの修正に特化した業界標準ソフトウェアです。このツールは、3Dスキャナーで取得した点群データやメッシュデータを、実用的な3Dモデルに変換する際に、圧倒的な性能を発揮します。
その強みは、3Dスキャンデータに特化したデータ修正を可能にする一連の機能にあります。ノイズが多く扱いにくい生データを知的に整理する「点群編集」、スキャン漏れによる穴や形状の乱れを完璧に補正する「メッシュ修復」、そしてEssentials限定機能では、ポリゴンメッシュから設計に使える滑らかな曲面を生成する「自動サーフェス生成」まで、3DデータをCAD工程へと橋渡しする機能が満載です。※Geomagic Wrapにはモデリング機能はありません。

近年、低価格化が進む3Dスキャナー業界ですが、STL・OBJ・PLYなどの標準的なファイル形式であれば、どのような3Dスキャナーを使用していてもそのまま読み込むことが可能です。これにより、スキャンから後処理、CAD活用までの一連のワークフローが、かつてないほどスムーズになります。
2. 機能比較
2-1. Lite と Essential で 共通してできること
3Dスキャナーで取得したメッシュを扱ううえで、LiteはEssentialの機能制限版です。価格差もありますので、Liteで充分か?それともEssentialが必要か?という疑問はあるかと思います。まずは両エディションに実装されている主な機能を以下に示します。
共通機能①:メッシュデータのノイズ除去・不要なフィーチャの削除
表面に乗ったノイズなどのデータ、最終データに反映させたくないネジや文字の凹凸などを瞬時に修正できます。

共通機能②:高度な穴埋め作業(ブリッジ穴埋めや部分穴埋めなど)
破損部位をワンクリックで塞ぐ簡易ホールフィル機能が搭載されています。3Dスキャナー特有のメッシュの欠けはCGソフトでも修正が大変ですが、Geomagic Wrapでは数クリックで修正できます。
共通機能③:メッシュドクターによる不具合のあるメッシュの修正
不具合のあるメッシュを自動検出し、3DプリントやCGに適したデータにワンクリックで変換できます。
共通機能④:複数データの合成機能・点群修正機能・スクリーンショットなど
その他にも、複数データの合成などで他の3Dスキャナーで撮ったデータと結合したり、高画質スクリーンショットを取得したりすることができます。また、点群も修正できます。

2-2. Essential だけで利用できる差別化機能
一方、EssentialはLiteではカバーしきれない本格的なリバースエンジニアリングやCAD再利用を視野に入れた機能を搭載しています。代表的なものを紹介します。
専用機能①:NURBS自動サーフェス生成
メッシュ形状をワンクリックでNURBSサーフェスへ変換し、STEP / IGES形式で出力できます。これにより、SolidWorksやFusion 360での再設計が滑らかに行え、金型改修や治具製作の工数を大幅に短縮できます。

専用機能②:CADに移行できるフィーチャ抽出機能
3Dスキャンデータから幾何形状を抽出してCADに移行できます。円筒や穴の中心など、基準となるポイントが正確に抽出できます。
専用機能③:フィーチャ検出からの厳密な位置出し
3DスキャンからCADへ移行させたときにモデリングしようとしても、モデルが適切な位置になくイライラしたことはありませんか?また、「モデルを左右対称に配置したいのになかなかできない」、「穴の中心を原点に持っていきたいのに配置できない」といった悩みをEssentialは解決します。Geomagicブランドならではの厳密な位置出しが搭載されており、CADへの移行を簡単に精密に行うことができます。
専用機能④:精密な分割機能 & 簡単厚み付け
Essentialはメッシュの分割が精密にでき、完全な平らな面としてデータの分割が可能です。そのため、3Dプリンターで造形を行うために底面を正確に出したい場合などに役立ちます。また、厚み付けもワンクリックでできるので、厳密にフィットするカバー等の制作が一発で行えます。
専用機能⑤:曲率を見たカーブ作成
曲率を見て正確にカーブを作成することができます。クリックをするだけで曲率に沿ったカーブを自動で抽出してくれるので、作業も簡単に行えます。

3. どちらを選ぶべき?おすすめユーザー像
| ユースケース | 推奨エディション |
| 製造業のリバースエンジニアリング(寸法検証・金型改修など) | Essential |
| 3Dプリンター用データの簡易修復/穴埋め | Lite |
| STEP/IGESに変換してSolidWorksやFusion 360で再設計 | Essential |
| 教育機関・ホビー用途でメッシュ修正だけ使いたい | Lite |
| 低価格3Dスキャナーを使って収益化したい | Essential |
Liteは「手軽にメッシュを直して3DプリントやCGに使用したいユーザー」に、Essentialは「CADへ再利用し、量産・検証まで視野に入れるプロフェッショナル」に最適です。まずは無料トライアルで共通機能を体験し、業務要件に合致すればEssentialへのアップグレードを検討してみてください。
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4. ライセンスまとめ
| エディション | 主な付属 | おすすめユーザー |
| Essential | 自動サーフェス、CAD出力、3Dカーブ作成、Liteのすべての機能 | CADへの移行が目的のユーザー、Liteよりプロフェッショナルな作業をしたい方 |
| Lite | メッシュ修復+測定 | CG作成、個人、フィギュア制作 |
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